DP、FP、OPOって何?【ソフトボールのルール】

ソフトボールだけの特殊な役割

野球は、投手、捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、左翼手、中堅手、右翼手の9つのポジションに加え、指名打者(DH:Designated Hitter)があります。

ソフトボールも1979年にISF(国際ソフトボール連盟)がDHを採用しましたが、2002年のISFルール改正で、DPとなりました。

DP(Designated Player)指名選手打撃専門だが、守備にもつける
FP(Flex Player)DPの守備者守備専門だが、打撃もできる
OPO(Offensive Player Only)打撃専門選手打撃のみ(DPが守備に入った場合)

DP(Designated Player)

DPを採用する場合は、常時1名に限られ、10人で試合をおこなう。また、試合開始から終了まで継続しなければならない。

DPはどの守備者につけてもかまわないが、その試合中は同じ打順を継続する。

FPを一度試合から退かせ、DPがFPの守備につくことができる。
その場合、FPは一度だけ試合に戻ることができる。(リエントリー)

また、DPはそれまで攻守ともに出場していた別の選手の守備につくこともできる。(その選手はOPOとなる)

FP(Flex Player)

試合開始時点はDPとセットになっており、DPが打撃をし、FPが守備につく。
野球におけるDHとその守備者(通常はピッチャー)と同じである。

DPを一度試合から退かせ、FPが打撃をすることもできる。
(DPが出塁して、FPが代走で出ることも可能)
その場合、FPはDPの打順に入る。
また、DPは一度だけ試合に戻ることができる。(リエントリー)

OPO(Offensive Player Only)

打撃のみをおこなっていたDPが、攻守ともに出場していた選手の守備につくことができる。
DPが守備についている間、その選手は打撃専門のOPOとなる。

できないこと

DPとFPが完全に入れ替わり、DPが守備のみ、FPが打撃のみということはできない。

また、DPもFPも通常のリエントリールールと同じで、試合から退けるのは1度ずつである。

活用例

DP/FP/OPOをうまく駆使することで、限られた人数をフル活用して様々な戦術を立てられる。

1番 センター 佐藤
2番 DP 田中
3番 レフト 鈴木
・・・
9番 セカンド 中村
FP ピッチャー 岡本

↓守備交代

1番 センター 佐藤
2番 レフト 田中
3番 OPO 鈴木
・・・
9番 セカンド 中村
FP ピッチャー 岡本

↓守備交代

1番 センター 佐藤
2番 レフト 岡本
3番 ピッチャー 鈴木
・・・
9番 セカンド 中村
(田中は一旦退いている)

↓守備交代

1番 レフト 佐藤
2番 DP 田中(リエントリー)
3番 ピッチャー 鈴木
・・・
9番 セカンド 中村
FP センター 岡本

上記の通り、スタメンでDPの田中、FPの岡本の双方が打撃をしたり、守備についたりすることが可能である。また、DPの田中が出塁した際に、FPの岡本が交代して走塁することも可能。

ただし、FPを田中、DPを岡本に入れ替えることはできない。

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