一度退いた選手が再出場できるルール
野球では、代打・代走・投手交代など一度ベンチに退くと再出場は認められません。
しかし、ソフトボールではスタメンの選手に限り、一度だけ再出場(リエントリー)できるというルールがあります。
そのため、
選手Aが二塁打を打つ
→ 代走で選手Bに交代
→ 選手Bはそのまま守備につく
→ 次の回に選手Bに打順が回ってきたところで、選手Aをリエントリーさせて打席に立たせる
ということが可能です。
このルールにより、様々な戦術を立てて1試合を戦うことができます。
しかも、スタメンの選手9人(DP/FPを使う場合は10人)全員にリエントリーが使えます。
リエントリーできるのは一度だけ
リエントリーできるのは各選手1度のみであるため、
選手Aに代わって選手Bが出場
→ 選手Bに代わって選手Aがリエントリー
→ 選手Aに代わって選手C
→ 選手Aは再々出場はできない
ということになります。
また、選手Bはスタメンではないため、一度退いた後は再出場することはできません。(A以外の選手の代打・代走等不可)
全員出場を目指すソフトボールの試合で、同一投手に代打を2度送り、うっかり2度のリエントリー(ルール違反)をしそうになり、試合後半で投げられる投手がいなくなったということになりかねないため、リエントリーは計画的に使いましょう。
こんな場面でリエントリーが使われた
東京五輪2020のソフトボールの決勝戦 日本vsアメリカで上野投手が先発出場。
5回まで無失点で投げ切り、6回は後藤投手に交代。そして7回に再び上野投手がマウンドに上がり、上野→後藤→上野のリレーで完封勝利(優勝)となり、多くの観客がリエントリーによる黄金リレーを目撃しました。(スコア:日本 2 – 0 アメリカ)
ルール違反した場合
リエントリーする選手は、元の打順を引き継がなければなりません。4番打者でスタメン出場して、途中交代・リエントリーする場合は4番の打順以外に入ることはできません。(打順を変えてのリエントリーは禁止)
万一違反してしまった場合、「再出場違反」として当該選手と監督が退場になってしまいます。
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